◆人工妊娠中絶手術◆ 〔改定版(平成28年06月)〕

《 人工妊娠中絶手術を希望される方へ 》 〔H.28-06-12 改定〕

 

● 当クリニックでは母体保護法による人工妊娠中絶手術を日帰り手術でお受けしております。

妊娠週数は原則として11週まで。 12週以降はお受けできません。

● 日程はご希望により土曜日の手術も可能です。もちろん平日も可能です。(木曜日・祝日・日曜日は不可)

手術開始は原則として午前です。(事情のある方はお申し出下さい。)

同意書の提出が必要です。本人および配偶者(相手の方)が署名・押印された同意書、未成年の場合は親権者保護者の方の同意も必要です。(特殊事情のある方はお申し出下さい。)

◆ 手術にあたり以下の項目について検査をさせて頂きます。検査料金は別途お支払い願います。
1.貧血、2.炎症反応、3.血液型(Rh不適合妊娠の予防の為)…手術決定日
4.細胞診、5.膣分泌物検査(クラミジア、淋菌等)…手術当日の手術直前

■ 費用は自費です。妊娠は病気とは認められませんので健康保険の対象外です。

規定の料金は「85,000円~ ( 衛生用品代、追加した治療代を含む) 」+ 「消費税」 です。料金の内訳は 術そのものの料金、静脈麻酔料金、使用する薬の料金、衛生用品代、内容物処置料、必要時追加した治療代(例:痛み止め注射、吐気止め注射、等)、消費税です。妊娠週数が増すに伴って処置も増えますし、条件によっては 料金も増額となります。
尚 規定料金の支払いは手術前に全額現金でお願い致します。

(カード決済不可、後日分割支払い不可)
◎ 内容物は当クリニックで適正に処置しますが、持ち帰り希望の方は手術迄にお申し出下さい。


《 人工妊娠中絶手術(妊娠12週未満)についての説明書 》

                〔H.28-06-12 改定〕

◆1:人工妊娠中絶手術(初期=3ヶ月(11週6日)まで)

【手術の目的】
 子宮内の妊娠内容物を機械的に取り除き、子宮を妊娠前の状態に戻す手術です。手術に要する時間は約5~10分ですが、時にはそれ以上かかることもあります。
【手術の特徴】
 この手術は、「手探り」で行う手術で、深い知識と経験による慎重な操作が必要です。当クリニックでは、吸引法で手術を行います。

 

◆2:手術に伴う危険と対策

【出血・子宮収縮不良】
 充分注意を払って手術を行っても子宮収縮不良のために出血が増えたり、少量の血液が子宮腔内に貯まることがあります。

 対策として必要時には子宮収縮剤を投与することがあります。
【頚管裂傷】
 初めての妊娠の方、経膣分娩の経験のない方、以前の分娩の時に子宮頚管(子宮の入り口)に傷のあった方、子宮頚部の手術(子宮円錐切除術、子宮頚管縫宿術 など)を受けた方、子宮筋腫のために子宮頚管の硬い方の一部には、頚管が硬くもろくなっていることがあり、手術で頚管に傷がつく恐れがあります。
 対策として、子宮頚管をゆっくり軟らかく開大させる目的で 手術の数時間前にラミセルという器具を頚管内に挿入することがあります。ラミセルは 医学的判断にて必要な方にのみ挿入します。

【子宮穿孔】
 手術は「手探り」で行うため、子宮穿孔(子宮に穴があく)の危険性もごくわずかですがあります。子宮の手術既往(帝王切開術、子宮筋腫核出術 など)、子宮奇形(双角子宮など)、子宮筋炎などがあれば起こり易いと言われています。
 対策として、当クリニックでは、吸引法で細心の注意を払って手術します。医学判断で従来の器具を使う方法を組み合わせることはあります。
【遺残】
 この手術は細心の注意をしていても、子宮内容のごく一部が取り除けないことがあります。
 胎児や胎盤の成分が出ていれば、子宮内膜(脱落膜)の一部が取り除けなくても心配いりませんが、出血などが長く続く場合には再手術を必要とすることもごく稀にあります。
【妊娠継続】
 多胎(双子や三つ子等)や重複子宮(子宮が二つに分かれている)、子宮内外同時妊娠の場合などにまれに手術後妊娠が継続する場合があります。指示日の術後診察時にチェックはしますが、手術後2ヶ月経過しても、月経がこないか、あってもいつもより量が少ない場合は診察を受けて下さい。妊娠が続いていないかどうか確認します。(次回月経は手術後おおよそ1ヶ月半~2ヶ月で来ることが多いです。)

【感染症】
 使用器具の滅菌、手術時の膣内消毒は充分いたしますが、手術後に子宮頚管がまだ閉じない時期に細菌感染を起こすことがあります。
 対策として、手術後抗生剤と子宮収縮剤を服用して頂きます。必ず指示通り服用し、指示のあった日には必ず診察を受けて下さい。また、腹痛・発熱(38.0℃以上)などがあれば指示日に関係なく直ちに診察を受けて下さい。

 

◆3:静脈麻酔

 当院では通常、静脈麻酔を行います。手術中は痛みはありません。麻酔方法は 先ず 腕(または手の甲)に点滴をして 点滴の管より麻酔薬を注入します。注入により麻酔が効き始め 次第に眠くなり 意識が遠のき その後全く無くなります。その時点 即ち痛みを全く感じない時点で手術を開始しますので御安心下さい。手術後 子宮の収縮で 生理痛様のお腹の痛みを感じることはあり得ます。もし痛みが強い場合は痛み止めの注射をして 痛みを和らげます。呼吸は自分でできますので 喉に管は入れません。
手術後は比較的早く(1~2時間で)目が覚めますが、約2~4時間は頭が重くボーッとした感じが残ることがありますので、スタッフが安全を確認するまで安静にしておいてください。
 ※ 麻酔には かかり方、覚め方に 結構個人差があります。ご了承ください。「効かないのでは」「覚めないのでは」等 不安の方は 前もってお申し出ください。


◆4:麻酔に伴う危険と対策

 麻酔中一時的に呼吸が止まったり、心臓に異常が起きることが極めて稀にあります。これらに対していつでも対策がとれるように、下記のことを行います。
 ・麻酔中は脈拍数と動脈血液酸素飽和度を連続してチェックするためにパルスオキシメーターという器械を指先に装着してモニターします。血圧も随時測定します。
 ・特殊な針で点滴補液を行い、いつでも静脈注射で薬を投与できる体制(血管確保)をとります。


◆5:後遺障害

 手術が順調に経過しても、その後の後遺症として不妊症、習慣性流産、出産時多量出血等が残る可能性が考えられます。しかし頻度は皆無ではありませんが、非常に低いと考えて頂いて結構だと考えます。

◆6:緊急事態の可能性

 上記の手術・麻酔に伴う危険の程度が強く、極めて事態が緊急を要する場合は最良の方法として、他の救急病院へ緊急搬送させて頂いて追加の治療をすることがあります。
 また、子宮内容の検査結果により手術後に追加の治療が必要な異常妊娠の場合もあります。

◆ 上記のことを充分踏まえた上で手術・麻酔をいたします。もし危険徴候があれば、可能な限り対策をとりますが、万全ではありません。時には手術を中止することがあります。

■ 妊娠をしたらお産をするのが「自然の流れ」です。この手術は自然の流れを人工的に変えるものですので不都合が起こる可能性はゼロではないことを認識の上 最終決定して下さい。


《 人工妊娠中絶手術に対する同意書 》 

                〔H.30-04-23 改定〕

 「用紙をプリントアウトし 記入の上お持ちいただければ 時間短縮でき 好都合です。
   お互いの幸せの為 よろしくお願い致します。」




《 手術の注意事項》 〔H.28-06-12 改定〕

 

日帰り手術です。
▲1. 手術は平成  年  月  日( )  時  分から開始予定です。
  開始30分前(  時  分)までには御来院下さい。
▲2. 当日の飲食は 午前0時以降は食事を 午前6時30分以降は水分を一切摂らないでください。
(ただし エネルギー補給として AM 6:30までに スポーツドリンク等200~300ml 飲んでお越しください。)
麻酔・手術時は空腹にしておかないと危険です。もし摂られた場合は、手術を延期させて頂くことがあります。
▲3. 次のものを持参して下さい。
  □ 同意書(署名・捺印) □ この用紙 □ 個人的に必要なもの(例:眼鏡ケース、コンタクトレンズケース、化粧用品 (化粧品、化粧落とし)、カーディガン、ソックス等(寒いときのみ)、その他)
 ● 衛生用品 等(以下のもの) は当院で用意致します。
・生理ショーツ1枚 ・ナプキン(夜用) 3~4 個 ・前開きのガウン

・キャップ ・髪どめ用ゴム
▲4. 手術時は、身につけているもの(例えば コンタクトレンズ、指輪、ピアス、ブレスレット、入れ歯(外せるもの)等)はすべて外して頂きます。麻酔中に顔色が判るように化粧も落として頂きます。

(保管ケース、メイク道具が必要の方はご持参下さい。)
▲5. 手術は日帰り手術です。手術そのものの時間は約5~10分ですが、手術後3~4時間は病室で経過を観させて頂き、診察で経過がよければ帰宅して頂きます。付き添いの方の入室はご遠慮下さい。

退院は  時頃の見込みです。車を運転しての帰宅は、麻酔の関係上危険ですので、絶対にしないで下さい。責任を持って連れて帰って頂ける人に迎えを頼んで下さい。無理ならタクシーを利用して下さい。
▲6. 料金は 手術:  円(~ / )+ 検査:  円(消費税込)です。手術の前に全額現金でお支払い願います(カード、分割は不可)。必要以上の現金・貴重品等はお持ちにならないでください。内訳はパンフレット《人工妊娠中絶術を希望される方へ》の費用の項目を参照ください。

▲7. 手術後の注意
(1)下腹部痛が強い時、出血が生理(月経)の時よりも多い時、熱(38.0℃以上)のある時は連絡して下さい。場合によっては 来院して頂くことがあります。
(2)術後の診察は手術日から 1~3日後( 月  日( ))8~10日後( 月 日( ))の2回 必ずお受け下さい。
(炎症、出血、子宮収縮などの異常の有無を確認します。)
(3)手術当日は安静にしておいて下さい。(手術後は 頭痛、頭重、めまい、肩こり、下腹のはり、気分の不安定(いらいら)などの症状がでやすいため。)
(4)飲食は、気分が悪くなければ、手術4~5時間後より構いません。
(5)お渡しした(感染予防の抗生(菌)剤と子宮収縮剤)は必ずお飲み下さい。(1日3回毎食後 1~3日間)
(6)シャワー・掛け湯は 上記の下腹部痛、出血、発熱がなければ 翌日より構いません。
入浴は次回診察で“経過順調”との診断を受けてからにして下さい。
(7)軽労働(家事及び軽作業を含む)は、手術翌日朝目覚めた時、頭、体ともにシャキッとしていれば無理をしなければ先ず大丈夫です。元の生活(重労働を含む)に戻るのは、次回診察での“経過順調”との診断を受けてからにして頂いた方が無難です。
(8)手術後子宮からの出血は7~10日続くことがあります。少量であれば心配はいりませんが、出血が生理(月経)より多い量の場合や、手術後10日間以上続く場合はご連絡下さい。
(9)性行為は手術後2週間以上が経過し、出血がなくなってからにして頂いた方が無難です。
(10)次の生理(月経)は手術後1ケ月半~2ケ月位から始まることが多いですが、次回月経までに排卵があれば妊娠する可能性がありますので十分注意して下さい。2~3ヶ月経っても生理が来ないかあってもいつもより出血が少ない場合には必ず来院して診察を受けて下さい。
▲8. しばらく妊娠したくない方には、適した避妊法のご相談に応じます。

     平成  年  月  日



<手術の流れ((T±0分) 手術開始の場合の一例)>〔H.28-06-12 改定〕


●当日

 ▲AM 0:00 以降 絶食
 ▲AM 6:30 以降 絶飲 (AM 6:30までに スポーツドリンク等200~300ml 飲んでお越しください)
 ▲(T-30分) 受付 同意書提出、料金支払い、 体温測定、トイレにて排尿
 ▲ (T-20分) 部屋へ 着替え 貴重品等は鍵付きロッカーへ 携帯電話の電源はoffに
   手術台(内診台)へ
   点滴確保(腕に点滴)し、静脈麻酔薬を注入
 ▲(T±0分) 手術開始(意識が次第に遠のき なくなり、痛みを感じなくなっているのを確認してから開始)
    ↓(5~10分程度)            
   手術終了
   下着を着せてもらって病室のベッドへ移送
   ベッド上安静 (しばらく目覚めてある程度シャキッとするまで 約2~4時間)
   気分不良、嘔気、嘔吐、腹痛強ければ、薬を使用する等適宜対応致します
 ▲ (T+110分) 頃 トイレ歩行  (フラツキの有無等を確認)
    目覚めて状態がよければ、トイレまで歩いて行き排尿(スタッフが付き添います)
 ▲ (T+120分)頃 術後内診、超音波検査
    子宮の状態、覚醒状態よければ、着替え等 退院の準備
 ▲ (T+130分)頃 退院時諸注意
    試しにお茶等を飲んでみて問題なければ 飲み薬服用
 ▲ (T+140分)頃 退院(お迎えorタクシー)

※ 帰宅・飲食は気分不良なければ可
    ・飲み薬(2種類)を指示通りに飲んで下さい。
    ・手術後は 頭痛、頭重、めまい、肩こり、下腹のはり、気分の不安定(いらいら)などの症状がでやすいため 無理をしないこと。
 
● 術後1日目
・朝目覚めた時、頭・体ともにシャキッとしていれば軽作業は可。無理をしなければ普段の仕事等なら先ず大丈夫と考えますが、自分で常識的に判断して頂きたい。(自己責任)
・シャワー・掛け湯は 出血少量 かつ下腹部痛と発熱無ければ 可です。
   
●術後1~3日目 術後診察1回目
・診察にて“順調に経過中”なら 日常生活は性行為以外 元に戻って下さい。
・入浴可能です。

● 術後約8~10日目  術後診察2回目
・診察にて経過順調なら 手術に関しては仮卒業。全く元の生活に戻って下さい。スポーツ可能です。重労働も可。
次回月経(生理)が自然にくれば本卒業。

2016年07月31日